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★石川直樹さんとのトークショー『谷中放談vol.3』「For Everest」 [出版/寄稿/レクチャー/取材 etc.]

★昨日の アートリンク上野・谷中の『谷中放談vol.3』
  石川直樹 さんとのトークショー 『For Everest』
 @東京芸大第一講義室は180名満員御礼。

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 僕にとって、普段とは違うしごとの機会を与えていただきました。多謝。
 ほんとうに拙いナビゲーター役でしたが、とっ散らかった僕の質問にも、
 石川さんの言葉の端にでてくるユーモアあるレスポンスのおかげで、
 会場からは何度か笑いも沸きました。

 いつも意図して笑いをとろうとするとたいがい失笑」なのですが、
 あの「笑い」は、石川さん自身の、
 そっけないようで、何か人を惹きつける個性/人柄なのでしょう。
 アーティストとして必須の魅力だと思いました。

★僕の少々長かった?自己紹介に続き、掛け合いの話など、、
 お持ちいただいた映像は三本。
 ① 石川さんの原点とも言える、2000年『P2P』の映像10分ほど。
 ② 本人“若気の至り”と称するテロップ入、2001年エベレスト初登頂に到る映像10分ほど。
 ③ そして今回トークショーのハイライト・2011年の2回目のエベレスト登頂が10分程。

★アート、芸術に関する内容的なつっこみを期待する観覧客もいたようで、
 僕ももっと掘り下げてもいいのですが、彼の著作/写真集を読み込む時間が足りず、
 とにかく今の制作プロセス、すなわち
 《現代の、リアルタイムでのアウトプットを意識した、旅のスタイルへの実行》
 《人とのコミュニケーションを通じた、失われつつある風土/方法論への追求》
 《作為をとり去り、客観的な眼差しでの、ブローニーフィルムによる写真表現》
  そんなところまでは、なんとなく引き出せたかなぁ、と思う次第。

 絵を描いても、彫刻を彫っても、工芸の究極の技も、
 そこに作為を見せるか、無作為を試みるか/装うか、
 アーティストは個と普遍/主観と客観の間で悩む。

 石川直樹の昨日の言葉、
 「ファインダーを見ずにシャッターを切ることもある」など、
 あるいは個人的な冒険旅行記や感傷的な思いを綴る、
 いわゆる探険記が多い(そんな類いの本しか無かった)読書経験から、
 少しでもそうではなく「記録する行為であるよう」を心がけようとしているという、
 そのコンセプトは明確に受け取った。(うーん、記憶が正確で無いかも)
 
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 最近の、仕掛けが目立つ現代美術的な読み取り方で、
 たとえば谷中で彼の作品にいきなり接すると、
「ただの山の写真」、にしか見えない事があるかもしれない。

 それが、今回のトークで、少しでも鑑賞理解のきっかけ、彼の著作や、
 彼が読み、歩いてきた過程(家庭ではなく)に触れることになれば幸いである。

 実際僕はこの2ヶ月ほど、2000年のプロジェクトを元に出版された
『この地球を受け継ぐ者へ―人力地球縦断プロジェクト「P2P」の全記録』を読み、
 その最後のアルゼンチンでの一瞬をとらえた番組『情熱大陸』を見た。
 その後の10年、2011年までの時間を、僕自身が振り返る2ヶ月だった。

★トークショー終了後、
 展覧会会場の スカイ・ザ・バスハウス に立ち寄ると、
 思い思いに鑑賞する人の多いこと。
 エベレストの写真に何か喜びを見出しているように、最近の月並みな言葉だけれど、
 まさに元気と勇気を受け取っているかのように感じました。

 そのあと カヤバ珈琲 の2階に寄ってみると、
 スプツニ子!/Sputniko!の掛かった床の間の前で、石川さんが取材を受けていて、
 連日の取材ラッシュ/執筆依頼/講演などが目白押しのようです。お疲れさまです。

 僕は名物の「卵サンド」を頬張り、コーヒー飲んでリフレッシュ。
 床の室礼を考えつつ、来週の、この場での茶会に向けて気分を切替えたのでした。。。
 うーむ。
(↑これは石川氏の初期の本によく出るフレーズ。ずっと読んでたので遷ったかも)

★トークショー会場の藝大第一講義室は、数々の名講義を聴講した思い出深い階段教室。
 アートリンク事務局からお願いして、
 油画科の保科豊巳先生のご尽力で会場をお借りする事ができました。
 保科先生は過激にデリケートな作風の、
 時には近付き難いような!?炎の芸術表現(失礼)で知られる方です。
 こんな場所からですが、感謝申し上げます。
(そして会場セッティングをお願いした西村さんありがとうございました)

 デザイン科出身の僕と、 『環太平洋における群島文化論 : 東南アジア島嶼部・ベーリング海周辺地域における神話と渡海の文化を視座として』 により、
 先端芸術専攻で博士号まで取得した、若きホープ石川直樹さんとのトークショー。

 僕の学生時代、藝大で「文化人類学」といえば、
 非常勤でいらしていた早稲田大学の西江雅之先生だった。
 スワヒリ語の辞書を著された先生に、講義後によく大浦でお茶をご一緒した。
 〈文化人類学とはヒトがそこに生きるありよう〉〈タブーとは何か〉
 〈小さなカバン一つで世界のいつでもどこへでも行く事ができます〉

 何年かに渡っていつも面白いお話しうかがったなぁ。
 こんな大学の先生もあるのかと、当時は西江先生のような生き方にも憧れたんだが、
 結局僕はフィールドに出ず、博物館の世界(脳の中)に今も留まっている。

★さてこのような得難い経験を、これからの活動、そして
 東京国立博物館をおもしろくする仕事に生かしていこうと思っています。。
 その前に《お茶!LIVE》の『行の茶会』が・・
 それもトーハクの、未来の、すべての地域に愛される博物館・美術館ため。

 最後に石川君から別れ際に「こんど富士山、一緒に行きましょう」の言葉。
 山とはまったく縁のない僕だが、トレッキングシューズを手に入れないと。 
 まずは『富士山にのぼる』を読む。(これは冬の富士山、いつか冬登るぞ)


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